このシリーズでは、博士課程を経て研究者として働き、現在は民間企業でXR・CVエンジニアとして働く筆者(Maiei)が、自身のキャリアの選択と気づきを振り返っていきます。
第4回は、今後のキャリアをどのように考えているのか、について正直な気持ちを綴ります。
シリーズ全体の構成は以下のとおりです:
- 第1回:研究者になるまで
- 第2回:アカデミアから民間企業への転職
- 第3回:アカデミアと民間企業の比較
- 第4回:これからのキャリアをどう描くか(この記事)
自分には民間企業が合っていると感じている
アカデミアから民間企業に転職して感じたのは、ワークライフバランスが取りやすいこと、そして給与面の安定です。
僕はどちらかというと、「働くときは働き、休むときはきちんと休む」というスタイルのほうが合っていました。
そういった意味で、民間で働くというのは自分にフィットしていると感じています。
なので、今のところは「民間でキャリアを積んでいく」というのが基本方針です。
それでも、研究をしたくないわけじゃない
とはいえ、研究そのものが嫌いになったわけではありません。
むしろ「働き方として合う形があるなら、もう一度やってみたい」と思えるほどです。
正直、宝くじにでも当たって経済的な心配がなくなったら(笑)、好きなテーマを自由に掘り下げたいという気持ちはあります。
今の業界(画像処理・CV・XR)は楽しい
現在関わっている分野——画像処理・コンピュータビジョン・XR——は、非常に楽しいと感じています。
日々の仕事の中でも、「もっとこうしたい」「この技術すごい」と思える瞬間があります。
この分野は今後も需要があり、成長していく領域だと思っていますし、自分の興味が自然と向かっているのも大きいです。
ただ、「これを一生やっていくのか?」と聞かれると、まだそこまでは決めきれていません。
年齢的にも次の一歩をそろそろ考える時期
年齢的にも、キャリアの大きな転換をするならそろそろ最後のチャンスかもしれないと思っています。
他の業界に行くことを考えるなら、今動かないといけない。
最近では、副業やプロジェクトベースで他の分野を経験する方法もあるので、裏でこっそり新しいチャレンジをしてみるのもアリかなと考えたりしています。
研究開発の仕事にはこだわりたい
今、自分が携わっている仕事は「新しいことを作る」という研究開発的な要素があります。
この部分がなくなってしまうような状況になれば、迷わず転職してでも研究開発に関わりたいと思っています。
やっぱり、僕自身の中で「新しいものを創る」「まだ見ぬ可能性を探る」という仕事には価値を感じています。
結論:まだまとまった答えはないけれど
正直なところ、まだ自分のキャリアの軸が完全に定まっているわけではありません。
いろんな可能性がある中で、少しずつ選択肢を絞っていっている最中です。
ただ、これまでの経験から自分の「軸」は少しずつ見えてきました。
- 民間で働くスタイルが合っている
- 研究や開発には関わっていたい
- 興味を持てる分野で働きたい
今後も、自分の興味や価値観に耳を傾けながら、柔軟にキャリアを形作っていきたいと思っています。
ここまでお読みいただき、ありがとうございました。
キャリア振り返りシリーズ記事
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